phosphorescence



 私は、この世の中に生きている。しかし、それは、私のほんの一部分でしか無いのだ。
同様に、君も、またあのひとも、その大部分を、他のひとには全然わからぬところで
生きているに違いないのだ。(太宰治「フォスフォレッセンス」)

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■□ 銀河濃し厨を占めるステンレス  小嶋洋子
ステンレスが厨の灯に照る鈍い輝きと、銀河の冴え冴えとした光。2つの光は、似ているような、異なるような。ステンレスは美しく見え、銀河は親しく感じられる。銀河とステンレスが隣り合う意味は、そんな、イメージの通い合いにあるのだろう。

「占める」の措辞も確か。ステンレス製の冷蔵庫や調理台のひしめくキッチン(個人宅というよりは業務用のほうがリアルかもしれない)が想像される。

第一句集『泡の音色』(2009.9 ふらんす堂)より。「跳箱の布の手ざはり冬旱」「泡のまま乾く石鹸春浅し」も好きな句。どちらも、「冬旱」「春浅し」という、モノではない季語の手触りを、上5中7のフレーズで、在るものにしている。
| - | comments(1) |

暗ければ、天井、きざはし、屋根、みな、真っ暗闇そのものになる。

そして、闇の厨では、とおい銀河を反映し、しずかにステンレスが輝きだす。



積極的には、買うてまでは・・・。句との出会いは、ありがたいのであります。
| ゆんける十一本 | 2010/08/18 12:37 PM |









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